Adobe Photoshop CC 2015では書き出し機能が改良されて強化されました。従来の「Web用に保存」に加えて新たに「PNGとしてクイック書き出し」、「書き出し形式」、「環境設定を書き出し」が追加されました。
今回はこの3つの新しい書き出し機能を紹介させていただきます。
PNGとしてクイック書き出し
1クリックで予め指定したファイル形式で保存することができます。
従来の「Web用に保存」では「保存形式の設定ダイアログ」を挟んでから保存先の指定でしたが「PNGとしてクイック書き出し」ではこの設定ダイアログを省くことができます。
また保存形式はでPNGの他にPNG-8、JPG、GIF、SVGに変更することが可能です。
[Photoshop CCメニュー/環境設定/書き出し]または[ファイルメニュー/書き出し/環境設定を書き出し]で設定を変更できます。
書き出し形式
「PNGとしてクイック書き出し」が1クリックで保存できるのに対し、「書き出し形式」では設定ダイアログで保存形式や画質などを設定してから保存します。
従来の「Web用に保存」となにが違うのか?といったらアートボードに対応しているくらいでしょうか?
追記(2015.5.18):
「Web用に保存」は解像度72dpi/RGBで書き出されるのにたいして
「PNGとしてクイック書き出し」、「書き出し形式」では解像度元ファイルのまま/RGBで書き出されます。あとスライスも無視されます。
環境設定を書き出し
「環境設定を書き出し」では「PNGとしてクイック書き出し」の保存形式と、書き出す画像の保存先の設定を行います。
クイック書き出し形式
ファイル形式や画質などを設定します。(PNG、PNG-8、JPG、GIF、SVG)
クイック書き出しの場所
書き出し画像の保存場所についての設定を行います。
[書き出すたびに場所を指定]
書き出しのたびに保存先を指定します。
[現在のドキュメントの隣にあるアセットフォルダーにファイルを書き出す]
PSDの保存場所と同一階層に「ファイル名-assets」というフォルダを作成してそこに保存します。
以上、CC 2015の書き出しの新機能「PNGとしてクイック書き出し」、「書き出し形式」、「環境設定を書き出し」について紹介させていただきましたが実はまだ書き出しについての新機能があります。
それはレイヤーメニューにあります。「PNGとしてクイック書き出し」、「書き出し形式」というファイルメニューにあるものと同じ名前で。。。
何が違うかというとレイヤーメニューにある「PNGとしてクイック書き出し」、「書き出し形式」はレイヤーパネルで選択しているレイヤー、レイヤーグループ、アートボードを書き出しの対象とすることができます。
レイヤーパネルから選択したレイヤー上で右クリックし、コンテキストメニューから、「PNGとしてクイック書き出し」、「書き出し形式」を実行することも可能です。
とっても便利ですね!! 今回の「書き出し」機能のアップデートかなり効率化につながると思います。
【余談】
ところで今回の新機能の名称いろいろとおかしいと思っているのは私だけでしょうか?特に「環境設定を書き出し」ってあきらかに日本語おかしいですよね。 「環境設定を書き出し」ではなく「クイック書き出しの設定」にしたほうがよいのでは…。
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