2016年 12月 の投稿一覧

DIFF 差分確認レイヤー作成スクリプト

今回は差分を確認できるレイヤーを作成するスクリプトのご紹介です。

まずはこちらの動画をご覧ください。

この動画のようにレタッチの比較に使用する以外にも、Webサイトのデザインカンプをエンジニアに渡した後に修正が発生した場合、このスクリプトで差分確認レイヤーを作成してから修正をおこなえば「修正箇所は一番上のレイヤー表示して確認してね」っていう一言だけで済みます。

チームで共同作業を行う場合にも使えますね。

スクリプトの利用手順について

差分確認レイヤー作成スクリプトをダウンロード

DOWNLOAD

ダウンロードしたzipファイルを解凍して「差分確認レイヤー作成.jsx」をPhotoshopのスクリプトフォルダに移動します。
Windows: C:¥Program Files¥Adobe¥Adobe Photoshop□¥プリセット¥スクリプト
MacOS X: /アプリケーション/Adobe Photoshop□/Presets/Scripts

①ファイルを開いた状態で[ファイル]メニュー/[スクリプト]/[Dearps_差分確認レイヤーを作成]を選択してスクリプトを実行します。

②最上部に「差分確認レイヤー」が作成されます。レイヤー名には自動で日時が

③修正作業を行います。サンプルでは赤枠の部分を変更します。

④文字と写真を変更しました。

⑤差分確認レイヤーを表示させます。
すると差異がある部分が下の画像の様に表示されます。

⑥修正前の状態を見たい場合は描画モードを通常にします。

ファイルを開くたびに差分確認レイヤーを作成したい場合の設定方法

複数のファイルを修正するときなど毎回スクリプトを実行するのが面倒だったり、忘れたりしてしまうことがあるのでファイルを開いたら必ずこのスクリプトが実行するように設定してしまえば楽ちんです。

①[ファイル]メニュー/[スクリプト]/[スクリプトイベントマネージャー]を選択します。

②(1)にチェックを入れる。 (2)のプルダウンメニューから「ドキュメントを開く」を選択する。(3)の プルダウンメニューの「参照」を選択して「Dearps_差分確認レイヤーの作成.jsx」を指定する。

③(4)の「追加」をクリックして(5)の「完了」をクリック。これで設定完了です。

これでファイルを開くたびに差分確認レイヤーが作成されます。

Photoshop CC 2017とAdobe Stockの連携で作業がさらにスピードアップ!

Adobe Stockとは?

ロイヤリティフリーの写真、グラフィック、ベクターおよびビデオが購入できるサービスです。購入プランは数種類用意されています。詳しくは公式サイトにてご確認ください。

最初Adobeの提供している素材集っていうと使えない品質のものだらけという先入観があったのですが、まったくそんなことはなくクオリティーの高い素材が多数提供されています。もちろん日本向けの素材も多数提供されているので私にとって今ではなくてはならないサービスとなっています。

私が契約しているプランは月々3,480円(年間プラン)で月に10点の素材を取得できるプランです。月に10点ダウンロードしなくても120 点まで繰り越し可能というとても良心的なサービスです。逆に10点以上購入したい場合は追加の素材を348円で購入することも可能です。安っ!

同様のサービスで人気の高い「Shutterstock」 の料金が一番安いプランで画像5点で6,000円というのを考えるとAdobe Stockのコスパ良さがわかりますね!

この記事ではどのようにPhotoshop CC 2017とAdobe Stockを連携させて作業効率をアップさせるのか私自身の実務での実例をもとに紹介したいと思います。

素材の検索、ダウンロードからドキュメントへの配置まで

まずは基本的な利用方法の解説です。

①Photoshopで任意のファイルを開きライブラリパネルを表示します。ライブラリパネルが表示されていない場合は[ウインドウ]メニューから[ライブラリ]を選択してパネルを表示させます。

②ライブラリパネルのプルダウンを選択して新規ライブラリをクリックして任意のライブラリを作成します。ライブラリは素材などのアセットを管理するフォルダのようなものです。プロジェクト名などご自身が判断しやすい名前をつけましょう。

③ライブラリパネルの検索フィールドを選択して必要な素材の名称を入力します。下のチェックボックスを選択することによって「写真」、「イラスト」、「ベクター」、「ビデオ」、「テンプレート」から絞り込むことも可能です。

④検索フィールドに入力すると候補の写真がパネル上に表示されるのでイメージに合う素材を探します。いい感じの素材をみつけたら ドキュメントにドラッグ・アンド・ドロップで配置します。(配置と同時に最初に作成したライブラリにも自動的で素材が保存されます。)

⑤まだライセンスを取得していない状態なのでAdobe Stockのウォーターマーク(透かし)が表示された状態になっています。

⑥ウォーターマーク(透かし)が表示された状態のままクライアントにチェックしてもらいOKが出たらライセンスの取得をします。NGの場合の無駄なコストを省けます。

⑦レイヤーパネルで配置した素材を選択した状態で右クリックをして「ライセンス画像」を選択します。(ライブラリパネル上の素材を選択して右クリックで「画像のライセンスを取得」でもライセンスを取得することが可能です)

⑧Adobe Stockのダイアログが表示されるので「OK」をクリックします。

⑨ドキュメント上の素材からウォーターマーク(透かし)が消えました。これでライセンスを取得したことになります。サイズや位置などもプレビュー版を元に置き換えられるので一切手を加える必要がありません。

クライアントチェックでNGが出た場合

①クライアントチェックでもしNGが出た場合、今までは素材サイトへいって再度条件を指定して一から素材の候補を探す必要がありました。しかしAdobe Stockには「類似を検索」というとても便利な機能があります。 この機能を使えば素材のテーマ、構図、トンマナを自動で判断して別案の候補写真を自動で探してくれます。

ライブラリパネル上の素材を選択して右クリックで「類似を検索」を選択します。(Stockで提供されている素材以外でもライブラリに登録した画像であれば同じように「類似を検索」機能を利用することができます)

②たったこれだけで類似の素材が表示されます。便利ですね!

③イメージに合う素材が見つかれば先ほどと同じようにドキュメントにドラッグ・アンド・ドロップで素材を配置します。楽チン〜捗る〜(^^)

Adobe StockのWebサイト上でも同じように「類似を検索」機能を利用することができます。

⑥Google 画像検索と同じように画面に画像をドラッグ・アンド・ドロップするだけです。

いかがでしたでしょうか? Adobe Stockの魅力を感じていただけたでしょうか?

いままでDearpsではスクリプトやTipsでの効率化テクニックを紹介してきましたがこういったサービスをうまく利用して作業効率化をはかることもとても重要だと考えています。時短の為には時にはお金で解決することも必要だなと(笑)

Adobe Stockをはじめて利用される方は初月は無料(画像10点)で利用することが可能です。(当記事執筆時点)
もし登録して気に入らなかったら登録から1ケ月経つ前に解約手続きをすれば解約料金も含めて費用が発生しないので試用してみる価値はあると思います。

是非この機会にAdobe Stockを試してみてはいかがでしょうか?

Adobe Stock